たった一つの記念日に思いを込めた風呂敷を

風呂敷でウェルカムボード:ちょっとひと言


一般庶民がふろしきを使うようになったのは江戸時代

近年、レジ袋の有料化や環境への配慮からふろしきを利用する方が
増えていますが、その歴史は古く奈良時代にシルクロードから
様々な品が日本に持ち込まれた際に、それらの物品を包んでいた布が
起源とされています。

一方で、一般庶民が物を包むために用いるようになったのはそれほど古くはなく、
江戸時代中期の18世紀ごろと言われています。

江戸時代は銭湯が普及した時代でもあるのですが、銭湯を利用する際に
脱衣所での着物の取り間違えを防ぐ目的で、脱いだ着物をひとまとめにしたことから
「風呂敷」という名称で呼ばれるようになったそうです。

また、「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるほど、火事が多かったのも江戸の特徴です。
江戸は世界的に見ても人口密度が非常に高い都市で、長屋と呼ばれる
木造住宅が建ち並んでいました。そのため、江戸の町ではたびたび
大きな火災が起こっていたのですが、このような町に住んでいた江戸町人の間には
布団の下にふろしきを敷く習慣が生まれました。

風呂敷の昔の用途

火事が起こった際は、日用品の銅釜や財布といった最低限の必需品を
布団の上に投げ置き、下に敷いていたふろしきで布団ごと包んで逃げていたそうです。

現在とは全く異なる使い方ですが、このような多彩な使い方ができるのも
魅力と言えるのかもしれません。

2月23日はふろしきの日


近年の風呂敷は、素材やデザインなどのバリエーションが豊富になっていますが、
2月23日は「つ(2)・つ(2)・み(3)」の語呂合わせからふろしきの日と定められています。

制定したのは日本風呂敷連合会で、平成12年に日本記念日協会に登録されました。

繰り返し使えるエコロジーなアイテムであるとともに、様々な用途に使える
便利な風呂敷の魅力をPRすることが、ふろしきの日制定の主な目的です。

現在は、2月23日に合わせて包み方のワークショップや、
有名クリエイターによる展示会など様々なイベントが開催されています。

風呂敷のワークショップ

また、京都ふろしき振興会では、ふろしきの日をPRするために
京都造形芸術大学とともに2月23日を基にしたロゴマークを作成しています。

このロゴマークは漢字の「二二三」がデザインのベースとなっており、
商標登録もされているのですが、風呂敷をPRするためにホームページやブログ、
SNSなどで利用する場合はロゴデータをダウンロードして自由に使うことが可能です。

ただし、ロゴマーク入りの商品を製作する、販促キャンペーンで利用するといった
商用利用の際は、事前に使用申請書の提出が必要なので注意しましょう。

 

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